統計検定 1級 過去問 解答/解答例と解説
2014年11月30日 (日) 試験

統計応用 問3 [2]

設問の要約
  • 生存関数のカプラン・マイヤープロット (S(t) の推定関数) を描け.

  • 故障モード A での故障発生までのメジアン生存時間 (Median Survival Time = MST) は何日か.

解答例

t 日後の累積生存率」は,「t1 日目までの累積生存率 × t 日目のみの生存率」で計算される.

n

データ数

st

t 日後の累積生存率

dt

t 日目のみの故障数

rt

t 日目までの累積故障数

ut

t 日目までの累積打ち切り数

とすると,

st=st1×(1dtnrt1ut1)

3日後の累積生存率は,

1.0×(111000)=0.9
4日後の累積生存率は,
0.9×(121010)=0.7
5日後の累積生存率は,
0.7×(111030)=0.6
7日後の累積生存率は,
0.6×(111041)=0.48
9日後の累積生存率は,
0.48×(111052)=0.32
12日後の累積生存率は,
0.32×(111062)=0.16
14日後の累積生存率は,
0.16×(111072)=0.00

以上をまとめると,次の表のようになる.これをグラフに階段状にプロットしていけばよい.

0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14
累積生存率 1.00 1.00 1.00 0.90 0.70 0.60 0.60 0.48 0.48 0.32 0.32 0.32 0.16 0.16 0.00

メジアン生存時間は,カプラン・マイヤー曲線で生存率がちょうど 50% になる時間であるので,7 日間となる.