統計検定 準1級 過去問 解答/解答例と解説
2016年06月19日 (日) 試験

論述問題 問2 [3]

設問の要約
  • 誤差項が正規分布に従うと仮定

  • 回帰分析におけるAICは,

    AIC=n{logSe+log2πn+1}+2(p+2)

    n : 標本サイズ

    p : 説明変数の数

    Se : 残差平方和

  • [1] および [2] で求めたモデルをAICを用いて比較し,どちらが良いモデルか述べよ.

解答例

[1] と [2] の回帰式で,n は同じ値であることから,AICの式の中でも次の項を比較すればよい.

AIC=nlogSe+2(p+2)
[1] と [2] の回帰式の AIC' をそれぞれ求めると,[1] の単回帰式の場合,
5log1.096+2(1+2)6.45
[2] の重回帰式の場合,
5log0.171+2(2+2)0.83
よって,重回帰式の方が AIC の値が小さいことがわかることから, より良いモデルであるといえる.