統計検定 準1級 過去問 解答/解答例と解説
2015年06月21日 (日) 試験
選択問題及び部分記述問題 問6
問題の要約
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ある大学で 2回の英語能力テストを実施
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全員が 1回目のテストを受験
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2回目のテストを受験しない学生がいた
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全学生 : 1500人
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2回のテストを両方とも受験した学生 : 1400人
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2回とも受験した学生の点数 :
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1回しか受験しなかった学生の得点 :
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全学生が 2回受験したときの分布 :
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2回目のテストの平均値 と 2回のテスト間の相関係数 を次のデータを用いて求めた.
と の記述として適切なものを選べ.※選択肢は省略
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2回目のテストの平均値 と 2回のテスト間の相関係数 を次のデータを用いて求めた.
ただし,と の記述として適切なものを選べ.※選択肢は省略
解答
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答 : ⑤ ( は を過大評価し, は を過小評価する)
1回目の点数が低い人が,2回目に受験しない傾向にあったことから, で を推定すると, の推定値は大きな値になってしまう.つまり,過大評価されてしまう.
低い点数のサンプル数が少くなってしまったことから,直線を当てはめたとすると傾きが緩やかになるので, は を過小評価してしまう.
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答 : ② ( は を偏りなく推定するが, は を過大評価する)
予測値を含めたデータを用いて,,2回目のテストの平均値 と 2回のテスト間の相関係数 を求めた.
回帰直線で得られなかった2回目のテストの得点を予測し,2回目の平均点を求めているので, は を偏りなく推定する.
また, は,本来より強い相関のあるデータとなってしまう.よって, は を過大評価してしまうことになる.