第6講 各種データ解析法

フィッシャー検定

次のような観測値が得られたとする.

水準 B1 B2 合計Ti
A1 x11 x12 T1
A2 x21 x22 T2
合計Tj T1 T2 T

この観測値が得られる確率は,超幾何分布により,

T1Cy11×T2Cy21TCT1=T1! T2! T1! T2!T! x11! x12! x21! x22!
実際の観測データの表以上に期待度数から離れた表の確率をすべて足して, それが有意水準以下ならば,帰無仮説を棄却する.

片側検定の場合,x11t11 ならば,(A1,B1) の度数が x11 以下の表の確率の合計を計算し, x11t11 ならば,(A1,B1) の度数が x11 以上の表の確率の合計を計算する.

両側検定の場合,実際の観測データ表と同じぐらい反対側に離れている表を考えるので, 期待度数からの乖離を表す値 |y11y22y12y21| を計算し, この値が観測データ表の値以上であるすべての表の確率の合計を計算する.