統計検定 準1級 過去問 解答/解答例と解説
2018年06月17日 (日) 試験

選択問題及び部分記述問題 問7

問題の要約
  • 5種類の寿司ネタ: まぐろ,サーモン,うに・いくら,貝類,白身

  • 5件法を用いてアンケート調査を実施

  • アンケート対象: A, B, , O (15人)

  • ユークリッド距離を用いたウォード法により階層的クラスタ分析を実施し,デンドログラムを得た (図は省略)

  1. ウォード法ではクラスター間の距離をどのように定義するか

  2. A,B,C の 3名の回答は,(ア) 〜 (ウ) のどれか

    まぐろ サーモン うに・いくら 貝類 白身
    (ア) 5 3 2 4 5
    (イ) 3 4 5 5 3
    (ウ) 4 5 5 4 4
    • 同じデータに対し,主成分分析を適用

      第1主成分 第2主成分
      まぐろ 0.824 0.450
      サーモン -0.763 0.580
      うに・いくら -0.662 0.703
      貝類 0.878 0.290
      白身 0.906 0.313
    • 第1主成分と第2主成分の累積寄与率: 90.13%

    • 第1主成分と第2主成分の主成分負荷量のマップはどれか (図は省略)

解答
  1. 答: ③ 2つのクラスター内の偏差平方和の和と,結合した後のクラスター内の偏差平方和との差の絶対値の平方根

    ウォード法は,クラスター分析で使用されるクラスター間の距離を定義する距離関数のひとつ. 2つのクラスター X,Y の距離 d(X,Y) は,

    d(X,Y)=S(XY){S(X)+S(Y)}
    ただし,S(X) は,X のすべての点から X の中心までの距離の二乗の総和.

  2. 答: ⑤ A:(ウ),B:(イ),C:(ア)

    デンドログラムより,A,B,C の内,一番遠いものは C である. C が (ア) である選択肢は ⑤ のみである.

  3. 答: ④

    第2主成分は,すべて正なので,選択肢は ③ と ④ に絞られる. 「サーモン」と「うに・いくら」の第1主成分は負であることから,④ が正しいとわかる.